ストライダー誕生史上、最も語り継がれるだろう日本人。
「3年連続世界チャンピオン」。
いま、ここに新たな伝説が生まれた。
2歳~5歳のこどもを対象とする乗り物「ストライダー」。
このストライダーを使ったレースが世界規模で行なわれていることをご存知でしょうか。
それが、アメリカで年に1度 開催される「STRIDER CUP WORLDCHAMPIONSHIP」。
この、ストライダーワールドカップに最年少となる2歳から出場、今年4回連続を果たし
「3年連続世界チャンピオン」の栄光を手にしたスーパーキッズをご紹介します。
2012年1月8日、愛知県日進市にてストライダーワールドカップ3年連続世界チャンピオンは産声を上げました。
その名は「国立 和玖 」。
まだ足も地面に付かない和玖くんだが、
しっかりハンドルを握るその姿は、どことなくサマになっている気がします。
バイク好きなお父さんの姿を見て、和玖くんはすくすく育ちました。
お父さんは、自分の好きなバイクにいつか息子に乗って欲しいと願い
生後7ヶ月の頃、ストライダーを購入したそうです。
ちょっと気が早いお父さん、、、。
でもこの写真を見ると和玖くんもバイクに興味がありそうですよね!?
2歳になり、ストライダーがすっかり体に合った頃
和玖くんはほぼ毎日ストライダーに乗って外で遊ぶようになりました。
息子が産まれた時、何でもいいから「いつかこの子を世界一にする」と、
ご夫婦で決めていたとお母さんが話してくれました。
その為に、にインターナショナルスクールに通わせることを決め
日本だけでなく世界を視野に入れて生きて欲しい思いで、和玖くんを育てられているそうです。
そして、バイク好きのお父さんの影響で、乗りはじめたストライダーで
世界大会があると知り、我が子の「人生経験」として参加を決意したそうです。
この時、和玖くん2歳。
国内レースも出場するようになりましたが、
まだ「レース」の意味は分かって無いはず。だって、まだ2歳ですもん。
勝ち負けがあることも、嬉しいや、悔しいの感情も。
でも「ワクワクドキドキ」する、いつもと違う何かは感じてたのかもしれませんね。
この写真が初めて参加した「STRIDER CUP WORLDCHAMPIONSHIP 2014」の
レーススタート直前のシーン。
アメリカのサウスダコタ州ラピッドシティーで開催されました。
他の国々の選手と比べて、やっぱり佇まいが違いませんか?
大会に向けての練習の成果もありますが
もって産まれたものかもしれないですね。
完全にスイッチ切り替わっている表情。
初めての世界への挑戦。
結果は、大健闘の2位。
優勝は、地元サウスダコタから出場の「Mason Murphy」選手。
表彰台の子どもたち、ここに立つ事が「特別」なことだって、なんとなく分かっているような気がします。
だって、人間は本能的に高いところに立ちたくないですか?
特に、子どもは・・・。
2015年、3歳になった和玖くん。
1年前に比べるとスタートのフォームもレーサーになってますよね。
多くは語らなくとも、
この1年間、この日の為にどれだけの時間を費やしてきたかが伝わってきます。
そして、1着でゴール。
見てください、後続は遥か遠く、まさに独走での優勝でした。
大切な仲間からのお守り。
「自分を信じて」駆け抜けました。
手には大きな優勝トロフィー。去年より1段高い位置で、
「僕は世界チャンピオンだ!!!」
この年のチームジャパンの仲間たちと記念撮影。
ストライダー創設者のライアンマクファーランド氏と一緒に。
和玖くんは、わずか3歳にして1つの夢を叶えました。
すご過ぎて、マヒしちゃいますが、、
3歳のお子さんが持つ「夢」って、
実現できないような物語りみたいなものじゃなかったでしっけ?
「パイロット」とか。
「好きなアニメのキャラクター」とか。
和玖くんは普段から、どんなことにも好奇心旺盛なんだそうです。
そして、負けず嫌い。
負けず嫌いって、負けた人だからなれるとても素敵な特権。
自分の経験は自分でしか活かせない!
2016年 サンフランシスコで開催された、ストライダーワールドカップ。
和玖くんは4歳になりました。
カメラマンのピントが追いつかないくらい
速く。
強く。
その姿はたくましく。
2016年 決勝戦はチームジャパンとの戦いでした。
でもライバルはいません。
それは、自分だからです。
いつしか、ライバルとして名を挙げられる存在になっていきました。
それは、国内にとどまらず、海外にも和玖くんをライバルとする選手がいました。
彼の名はタイ在住のニックくん。
タイ国内で好成績をおさめるニックくんが日本のレースに参加し、
和玖くんと対戦し負けたことがきっかけで、
彼の中でWAKUはライバルであり尊敬する存在となりました。
他の国に自分をそんな風に思ってくれる存在がいるって
すごいことですよね。
ストライダーに乗る子どもたちには、卒業となる時期が必ず訪れます。
それは、和玖くんも同じ。
産まれてたったの5年で迎える、初めての「卒業」。
2017年、今年がストライダーレース最後の年。
和玖くんは今年もこの世界の舞台に立っていました。
ワールドカップ4年連続出場。「WAKU」の名は注目されていました。
3年連続優勝の名誉をかけ
彼は「世界初」という偉業に挑もうとしているのです。
私たちにはそれがどれほどのプレッシャーか
図り知ることもできません。
彼にしか見えてない世界が目の前に広がっているんです。
この4年間の成長についてお母さんからこんなコメントをいただきました。
2歳の頃はストライダーに乗ることがただ楽しくて、どこに行くにもストライダーと一緒で家の中でも乗ってました。
初めてのおもちゃ?いや、初めてのお友だちだったのかもしれません。
それがいつからか、ストライダーは相棒になりました。共に闘う相棒。
ストライダーだけぢゃなく、自分の身体を守ってくれるヘルメット、プロテクター、グローブ、靴、全てがワクの相棒です。
だからワクはストライダーを乱暴に扱うことはありません。
はじめはモノを大切にしなさいとは教えましたが、いつからかレース前にストライダーにポンポンっとよろしくねとでも伝えてるかのようなことをしたり、ヘルメットに今日も守ってねとこっそり囁いてるのを何回か聞きました。道具として扱ってないんだと気付きました。
うまく言えませんが、ワクの強さはそこかなと思います。強くなる姿を見て成長を感じました。
そして
3年連続世界チャンピオン制覇!
かっこいいぞ!わく!
(タイのニックくん2位)
まもなく終わろうとしています。
あまりにも短すぎる間に「強く、たくましく」成長しました。
ただ、ここからが本当のスタート地点だと私たちは願っています。
ストライダーでの経験は、長い長い人生のたったの「通過点」。
チャレンジする喜び、その楽しさ、悔しさ、仲間の大切さ、世界は広いということ。
どんなことでも、何かストライダーを通じて得てくれたものがあれば、
それだけで本当に嬉しいです。
最後に、「和玖」という名前の由来は「ワクワクした人生を」という
意味を込めて名付けられたそうです。
私たちも、周りのみんなも、ワクワクさせてもらいました!
これからも和玖くんの挑戦を応援しています。
<番外編>
Q:わくくん、レースのどんなところが楽しいの?
A:表彰台にのれるし、トロフィーがもらえたり、
シャンパンファイトができるから!レース前でもなくレース中でもなく、レース後が楽しい。勝利をイメージできることがまさにアスリートですね。
